訪問診療内容
専門的口腔ケア
歯科衛生士による口腔内清掃、歯石除去、粘膜・唾液腺・口腔周囲筋マッサージなどを行い、口腔の機能を維持改善させるたいへん重要なものです。当院では患者様にあわせた継続的な専門的口腔ケアを推進しています。

義歯修理・調整・義歯新規作製
当院は技工士がおりますので、技工所への作製以来の手間がなく、比較的短期間での義歯作製も可能です。場合によっては、修理や作製のため、技工士が歯科医師とともにご自宅へ伺うこともございます。

虫歯・歯周病治療
移動型ユニットを装備しておりますので、ほぼ全般的な修理が可能です。治療の際、コンセントをお借りいたします。

軽度の外科処置
多くの疾患をもちあわせていることが多いご高齢の方々への外科処理はリスクを伴います。主治医の先生とも充分お話しさせていただき、やむをえない場合、なるべく負担のかからない方法で外科処置を行います。

摂食機能療法
脳梗塞後遺症や認知症などで飲み込む力がよわくなる、もしくは飲み込むときムセてしまうなどの症状を治療していきます。主治医の先生と相談のもとスクリーニング検査や嚥下内視鏡による飲み込む機能の検査を行い、それに基づいて、飲み込むために必要な筋肉のトレーニング(間接訓練)や、実際に食材(ゼリーなど)を摂ってもらいながらの訓練(直接訓練)を行っていきます。

訪問診療の流れ
1
診療のお申し込みお電話・FAX・メールでご連絡ください。
現在の病状、お身体の状態などをお聞きします。
このとき初診日をお打ち合わせいたしますが、他の介護サービスとの時間配分が難しいときなどは、こちらから担当のケアマネ様とご相談させて頂きます。

2
初診日患者様の体力を考え、余裕を持った対応をさせていただきます。
簡単な診査を行い、できる範囲で処置をいたします。
ご自宅に治療報告書を置かせていただきます。
本人の診療内容などを記載し、どなたでも閲覧することができます。(ご報告書における個人情報としての管理はご家族またはご本人にお願いいたします)

3
治療報告書の立案・ご報告初診時の診査に基づき次回のお約束までに治療計画書を作成します。
この計画書は、ご家族はもちろんのこと、ケアマネ様にも報告いたします。

4
診療開始基本的に週1回のペースでお伺いし、診療時間は20〜30分を目安としています。
治療計画に沿って行ってまいりますが、計画の変更などある場合、その都度ご相談いたします。

設備紹介
ポータブルユニット
診療室とほぼ同じ環境で診療ができる装置です。
虫歯の治療(削る・詰める)、歯石除去(超音波装置)をおこなうことができます。
ご自宅の居間やベッドサイドでも、コンセントがあれば準備可能です。

ポータブルデジタルレントゲン装置
デジタル撮影で現像が必要なく、その場で液晶画面に画像が表示され診断できます。
被曝量も従来のレントゲン撮影のおよそ7分の1に抑えられ、レントゲン室がない訪問診療では被曝量を抑えることは重要です。

ハンディモーター装置
専門的口腔ケアを行う際、歯ブラシ・歯間ブラシ・タフトブラシ・スポンジブラシなどを駆使しておこなっていますが、さらにPMTC(機械的歯面清掃)の要素を取り入れ、専用のモーターとチップを使用し、汚れの除去だけでなく歯面の研磨までを行うことにしました。
PMTCは介護保険での口腔ケアの範囲には入っていませんが、永年口腔ケアに携わるなかでの必要性から、当院ではPMTCを口腔ケアの一部として行っております。

経鼻嚥下内視鏡装置
ムセてしまったり飲み込みに問題のある患者様に飲み込みの検査をするときに使用します。
内視鏡で見える動画はそのままiPadに転送され、リアルタイムにiPad上に映し出されますので、患者様もご家族様もその様子をご覧いただけます。
